第五回:勝っちゃたこ主人 たこやきおじさん

 

『店主に聞く!』第五回目の店主は、「勝っちゃたこ」のたこやきおじさん。
紙芝居で子供達にも大人気のたこやきおじさんに、紙芝居のことや、もちろんたこやき屋さんのお話を
伺いました。

『勝川のたこやき屋』

本日はよろしくお願いします。勝っちゃたこさんは2002年からやられているんですね。

鳥居松から流れ流れて勝川に漂着しまして、拾って頂きました。

もう10年になるんですか。早いですね。

その前は鳥居松に居りましたけれども、商店街活動はしていたもんだから、大体、春日井中の商店街は
ある程度知っていて、特に夏祭り・・・勝川の昔の華やかな夏祭り、キャラクターショーなんかも
あったりしてね。で、勝川はすごいなっていう事を知ってたので商売替えするなら勝川だとは思ってた。

たこやき屋さんを始めようって言うのは何かきっかけがあったのでしょうか?

うん、あのね。商店街活動をやってる中で、勝川でこういう商売をやってる人が居た。たこ焼き屋ね。
で、その友達に「勝川でやりたいけどどうか?」って色々と教えてもらって始めました。

『勝っちゃたこ』さん。最初は『勝ちたこ』さんだったと記憶していますが、店名の由来は?

ま、勝川のたこやき屋で『勝ちたこ』。“勝つ”という言葉が縁起が良いし。
そしたら、勝川の歌で「勝っちゃ」という言葉が出てくるのがあるんだって。
ああ、それいいなって、小っちゃい「っ」と「ゃ」をつけて『勝っちゃたこ』にしました。

鳥居松のほうでは何年ぐらいご商売をされていたんですか?

20年くらい。
その、前の商売のエンディングの時から勝川で空き物件が無いか探してて。
勝川の親しい友人が「空いたぞー」って教えてくれて。
縁というか、友達というか、友情というか、ね。そういうのが繋がってここにご縁を戴いたという事ですね。

『紙芝居』

勝っちゃたこさんの紙芝居といえば、もうすっかり勝川商店街名物になっていますね。

子供相手の商売をしておって、キャラクター、たとえばアンパンマンとか色々なのを大体知ってるわけ。
それで子供と喋るのも慣れてて、面白いやりとりがスッと出来るわけ。
紙芝居は子供好きっていうのもあるけど、たまたま新聞で紙芝居をやってる人の記事を読んでね。

自分の子供が小ちゃい時に絵本の読み聞かせをしててね、面白そうな所を大げさにやるの。
そうすると子供って「ウキャキャキャ」って受けるじゃん。そういう楽しい記憶もあったもんだから
自分にも紙芝居が出来ると思ったんだよね。
でも、周りからは「紙芝居は難しいよ」って言われて。でもやってみたら意外と受けたんだよね。
やっていくうちに反応を見るのが楽しくなってきて、『十五の森(※春日井の松河戸に伝わる悲しいお話)』
をやってると何とかして泣かしてやろうと思うじゃない。
まあ、泣いてはくれんけど、でもそういうやりとりが楽しいんだよね。

「紙芝居」っていうのが、この商店街にも溶け込んでマッチしていると思います。
映画などでもブームになった“昭和のイメージ”ですよね。
僕は昭和17年生まれでナウい格好はようせんで、自分の“地”なんだよね、この格好も。
そうするとお客さんが「おおー、昭和の匂いがするー!」って感じでね。
こないだもある人がコレ(ハエ取り紙)を見て「なんという懐かしい!」って言ってたね(笑)
「そういう感じが良い」って言う人も居るし、「もっとキレイにしたら」って人も居るし。
だけど、まあ、“地”だから仕様がないわ。
勝っちゃたこさんを始められた当初から紙芝居はされていたんですか?
もうこれ始めて4、5年経つかなあ。たまたま、さっき言った新聞記事を見つけてね。
意外にみんなに「上手だな」って言われるもんで。

子供とのやりとりが楽しいでしょ。
そうですね。“ライブ”ですもんね。
そう、ライブ。
特にテレビの取材なんかが入ってると、お客さんもズラーっと並ぶじゃん? 力(リキ)入るねー(笑)

そうですよね(笑)

観客が多いほど力入るんだわー。
力入れて3本やるともう疲れる(笑) でもね、みんな「わあー」って見てるでしょ。
「ううう、見とるな!見とるなー!」ってね(笑)
「紙芝居」をたこやき屋さんの前でやるというのは、集客の目的もあるのだろうと思っていたんです。
でも、お話を伺っていると、そうでは無いんだな、と思いました。

商売云々というより自分が楽しんでる。

子供が特に喜ぶジャンルっていうのはあるんですか?
大好きなのはオバケ。
ああー、分かります分かります。
それから、ウンチ。
(笑)
そういうのは大好き。

ここ通って登下校する小学生がいるでしょ。僕はね、片っ端から声かけるの。
女の子は打てば響くんだけど、男の子はぶっきらぼう。
でも、そうしてると今度は向こうから手を振ってくれるし、皆な友達になるし。

女子高生なんかもね、好奇心が強いから「アンパンマン見る?」って言うと「見る見る!」って言って。
(笑)

壁に、子供達からの手紙が沢山貼ってありますね。
手紙は、ようけ貰うよ。
お話を伺っていると、たこ焼きをやいてるよりも、そっちのほうが楽しそうですね(笑)
楽しいよ!毎日楽しい。

『楽しいよ、本当に。』

それでは、本業のたこ焼き屋さんのお話も伺いたいのですが、オススメのメニューはありますか?

オススメは、100円おこのみです。

でも、100円だと
「儲かるの?」
「儲からん。」
「ようやっとるねー」
って言われる。

(笑)

それでは、今後の目標などがありましたら。

もう年だからね。健康に気をつけるのが第一で、紙芝居も続けて行きたいね。

今年70歳なんですね。

そういう言い方したくないもんでね(笑)
十年とって60って言ってる。

今まだ60歳なら、この先あと40年は出来ますね(笑)

お話を伺っていて、たこ焼き屋さんも紙芝居も、生き甲斐になってて、趣味になってて、
もちろん実益でもあるんですけど、バイタリティがすごくあるな、と思いました。

まあ、健康に気を付けて生活習慣病にならないように。仕事の後の一杯は楽しみだけどね。

紙芝居も楽しいし、こうしてコミュニケーション取れる仲間も居て楽しいじゃないですか。
楽しいよ、本当に。

 

テレビの取材も沢山受けている、勝川商店街名物“たこやきおじさんの紙芝居”。
手の空いている時なら「紙芝居見せて!」と言えば見せてくれるそうです

たこ焼きや、オススメの100円お好みを食べながら、昭和ノスタルジーを味わってみては如何でしょう?

本日はありがとうございました。



【インタビュー・構成/松本純一(INMYLIFE potemkine) インタビュー/宮島一聡(糸美屋)
撮影/山口 哲(写真のヤマグチ)】

 

勝っちゃたこ

電話(0568)34-8105
愛知県春日井市旭町1−40

営業時間 AM 10:30-PM8:00
(売り切れ次第終了)

定休日 年中無休

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